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Mesh Baker: パフォーマンス改善アセット

多くのオブジェクトがあると、描画処理に時間がかかり、ゲームが重くなってしまうことがあります。そんな悩みを解決してくれるのが、「Mesh Baker」というアセットです。
Mesh Bakerとは
「Mesh Baker」は、Unityのパフォーマンスを改善するための強力なツールキットです。
このアセットを使うと、複数のメッシュ(3Dモデルの形状データ)とマテリアル(見た目を決める設定)を一つにまとめることができます。
これにより、描画負荷を軽減し、ゲームやアプリケーションの動作をスムーズにすることが可能になります。
2012年から提供されており、長年にわたって多くの開発者に利用され、高い評価を得ている実績のあるアセットです。
メッシュとマテリアルを結合して最適化
「Mesh Baker」の主な機能は、メッシュの結合とテクスチャのアトラス化です。
メッシュの結合: 複数の独立したメッシュを一つにまとめることで、CPUが処理する描画コール(描画命令)の数を減らすことができます。
これは、特にシーン内に多数の小さなオブジェクトが存在する場合に、効果を発揮します。
テクスチャのアトラス化: 複数のテクスチャ(画像)を一枚の大きなテクスチャにまとめる(アトラス化する)ことで、マテリアルの切り替え回数を減らすことができます。
これにより、GPUへの負荷も軽減され、描画パフォーマンスの向上が期待できます。
このアセットは、URP(Universal Render Pipeline)やHDRP(High Definition Render Pipeline)といった、Unityの最新レンダリングパイプラインにも対応しています。
柔軟なワークフローと豊富な機能
「Mesh Baker」は、単にメッシュを結合するだけでなく、様々なカスタマイズが可能です。
非破壊的なワークフロー: 元のデータを変更せずに作業を進めることができるため、安心して試しながら調整できます。
ランタイムAPI: ゲーム実行中に動的にメッシュを結合することも可能です。
また、スキンドメッシュ(キャラクターの骨格に連動して動くメッシュ)の結合や、ブレンドシェイプ(表情などの形状変化)への対応など、複雑な処理もサポートしています。
UV座標や法線、接線といった、メッシュの重要な情報も自動的に調整してくれるため、手間がかかりません。
さらに、ライトマップのサポートや、カラーティント付きマテリアルのアトラス作成など、細部にわたる機能も充実しています。
まとめ
「Mesh Baker」は、Unityプロジェクトのパフォーマンスを劇的に改善できる、非常に強力で多機能なアセットです。
複雑なシーンや多くのオブジェクトを扱うゲーム開発において、その恩恵は大きいでしょう。
詳細はこちら:Mesh Baker